(14)任意売却と親族間売買

任意売却をすることになって一番多い希望は「今の家に住み続けたい」というものです。
「子供の学校がある」
「住みなれた家(街)を出たくない」
「ペットやお年寄りなど、引っ越しなど負担を強いることをしたくない」

いずれ資産になることを考えて、できれば子供に購入してもらえれば・・と考える方も多いと思います。あるいはよくわかってもらえる親族に売却したいと思われることも多いでしょう。

これを親子間売買、もしくは、親族間売買と呼びます。

親子間売買のメリット
1.マイホームに住み続けることができる
2.引越しをしなくていい
3.ローンが支払えなくなったことなど周囲に知られることがない。

ただし、実はいくつかの注意点があります。

まず、子供がローンを組む前提では多くの金融機関はローンを承諾しません。なぜなら、その行為を“債務の置き換えと判断するから”です。信用の堅い公務員などでも難しい場合があります。

そして仮に住宅ローンが組めたとしても、将来的に困ったことがおこりえます。例えば、その後、子が自分のために住宅購入するとなったとき、住宅ローンが組めなくなることもあります。
子供の将来を、子供自身が自由にできない・・ということになってしまうのです。

さらに売買価格についても注意が必要です。
その価格が高すぎても安すぎても問題となります。
あまりに安いと贈与税がかかりますし、逆に親が購入した時よりも高い価格で売買をすると、売買益が生じて所得税に加算されます。

こういったいくつかの問題に対処しながら親子間売買、あるいは親族間売買ができれば、意思疎通がスムーズな不動産売却として取引を進めていけば良いと思います。

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